数珠について
数珠とは
数珠とは、珠に穴を貫通させ糸の束を通して輪にした法具で、念仏を唱える時に用いる珠との意味から、「念珠」(ねんじゅ)とも呼ばれています。
また、字の前後を入れ替えて「珠数」と書く場合もあります。
お葬式や法事、お墓参りの時に手にする、私達に最も身近な仏具です。
念仏の際に音を立てて揉んだり、真言・念仏の回数を数えるのに珠を爪繰る(つまぐる)目的などで用いられます。(ただし念仏の回数を問題にしない宗派の場合は、仏前での崇敬の念の表れとして用い、爪繰ったり、擦り合わせて音を出す事はしません。)
常にこれを持って仏さまに手を合わせれば、煩悩が消滅し、功徳を得られるといわれています。
数珠は合掌する手に掛け、仏さまと心を通い合わせる大切な法具で、仏教徒にとっては忘れてはならない必需品です。
ですから、どの宗派でも数珠を大切にします。
数珠は、一連、二連と数えます。
その種類は日本仏教の各宗派によって異なり、70種類あまりにおよびます。
数珠の起源
数珠の起源には諸説ありますが、古代インドのバラモン教で用いられていた道具が原型だといわれています。
それがお釈迦さまにより用いられ、後に中国に伝えられます。
そして552年ごろ、仏教が中国から日本に伝来したとき、数珠も一緒に入ってきたといわれています。
正倉院には、聖徳太子が愛用された蜻蛉玉(とんぼめ)金剛子の数珠や、聖武天皇の遺品である水晶と琥珀の数珠二連が現存しています。
すなわち、天平年間には数珠が伝えられていたことになります。
しかし、当時の数珠は非常に高価な材料を用いて作られていたために、僧侶や限られた貴族の間にしか伝わることはなかったそうです。
数珠が仏具として、一般の人々にも親しまれるようになったのは、浄土教が流行し、称名念仏が盛んになる鎌倉時代以降のことです。
数珠・念珠の功徳
数珠は、持っているだけで災いを取り除き、平穏や安らぎを得られるといわれています。
数珠を持つことによって功徳があるということが、『もくげんじ経』で次のような説話が説かれています。
“お釈迦さまが霊鷲山(りょうじゅせん)に居られたときのことです。
ハリル国の王さまが、「自分の国は小さく、辺境の地で盗賊が絶えず出没し、疫病もはやり、人民は非常に苦しんでおります。そこで、この苦しみから救われるよう、自分たちにも修行のできる教えを説いてください。」とお釈迦さまにお願いしました。
すると、お釈迦さまは、もくげんじの実百八個を通して環をつくり、「これを常に身体からはなさず、心から仏さまの御名[三宝(仏・法・僧)]を唱え、一つずつ繰っていきなさい。
それが二十万遍になったとき、心身に乱れがなくなり、人々の心も自然と安楽になり、国家も安泰になります。さらに百万遍になったとき、人間のもつ百八の煩悩も断ち切ることができます。」と説かれ、一つの数珠を授けられました。
王さまは、早速、もくげんじの実で千連の数珠をつくり、六親眷属(ろくしんけんぞく)に分け与えました。
王さまも、常に数珠を手にして、仏さまの御名を誦念しましたところ、国は次第に安定し、王さま自身は仏道を成ずることができました。”
信濃の善光寺では、ご上人が本堂に参詣されるときの途上、道にしゃがんでいる信者たちの頭を数珠でなでる「御数珠頂戴」の行事が毎日行われています。
これも数珠の功徳をいただく風習です。
数珠の珠の数
数珠の規定につきましては、『もくげんじ経』などの経典に説かれています。
珠の数については108珠を正式とし、宗派によって形が異なります。
珠の数を108としたのは、私どもの心が百八にも動きかわり乱れるということからで、これを俗に「百八の煩悩(ぼんのう)」といいます。
その乱れやすい心が、仏の御教えによって良き心に変わっていく、それを受け取らせようというので、このように仰せられたようです。
この正式な数珠を、本連(ほんれん)数珠、または二連数珠、二輪(ふたわ)数珠と呼びます。
これに対して、現在では持ちやすくする為に、本来108珠である主珠の数を減らした、略式の数珠が一般的によく使われています。
略式の数珠の主珠の数は、108珠の半数の54珠、三分一の36珠、四分の一の27珠、六分の一の18珠など、様々あります。
また最近では伝統的な数にあまりこだわらず、18〜43個くらいの珠で作られていて、大きい珠の場合は数が少なく、小さい珠の場合は数が多く、数に決まりはありません。
この略式の数珠を、片手(かたて)数珠とか、一輪(ひとわ)数珠といいます。
全ての宗派でお使いいただけて、珠の種類や房の形も宗派による決まりはありません。
また1080珠ある大型の数珠は百万遍念珠と呼ばれ、百万遍念仏という仏事に用いられます。
- あ行のパワーストーン
- アイオライト
- アクアマリン
- アゲート
- アジュライト
- アゼツライト
- アパタイト
- アベンチュリン
- アマゾナイト
- アメジスト
- アメトリン
- アラゴナイト
- アンデシン
- アンバー
- インカローズ
- エメラルド
- エレスチャル
- オーラ水晶
- オニキス
- オパール
- オブシディアン
- か行のパワーストーン
- カーネリアン
- カイヤナイト
- カルサイト
- カルセドニー
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- は行のパワーストーン
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- ま行のパワーストーン
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